Arctos switch を触ってみた
ちょっと試してみたので記録代わりに。
元々アドカレ前には上げたいなぁと思いつつ寝かせてたやつですが、腐らない内に上げときます。
Arctos #とは
KeBoが出したタクタイルなMX互換キースイッチです。
https://kebo.la/products/arctos-switches
特徴は
- 無色透明ハウジング
- Krytox GPL206とVPF 1506を混合した潤滑油でlube済み
- ローズゴールドめっきスプリング
- ステムの横の出っ張りが一部凹んでおり、接触面積が少ない
- ステムのグラつきが少ない
とのこと。
ちなみに "Arctos" はカリフォルニアハイイログマ (Ursus arctos californicus) が由来で、LAでデザインしたからこれを選んだのだとか。
見た目
このあたりはTwitterに載せてたので引用
←Zealio Arctos→ pic.twitter.com/2X4RoEkFKI
— きせのん (@Xe_ry) 2018年11月30日
バンプがすごい
lubed具合 pic.twitter.com/AR4ea9hn83
— きせのん (@Xe_ry) 2018年11月30日
(実はlubeちょっと多めに塗られてるやつを選んで撮ってる)
叩いてみた (単キー)
右がストック、左はlubeを落としたやつ pic.twitter.com/8HzkL1BTif
— きせのん (@Xe_ry) 2018年12月1日
タクタイル感の強さはそこそこながら、バンプを越えた後の突き抜け感が強く、少しクリッキーに近い感じです。
似たようなのとしてはKailh BOX Royalが挙げられますが、Royalのタクタイル感は強すぎて人を選ぶ感じ1なのに比べれば控えめです。
打鍵音についてもちょっとクリッキーっぽく、押下時に少し音が鳴ります。
これは恐らくステムの出っ張りで接点を弾いているみたいになってるのだと思われます。
グラつきはかなり少なめで、no LED topを付けたOutemu Skyと同程度くらい。
ただこいつが違うのはステムとハウジング両方に調整が入ってるっぽいところでしょうか。
あとで試しましたが、SkyにArctosのステムを入れるとキツすぎる感じになってしまいました。
delubed(lubeを落としたやつ)との比較では、音的にはそれなりにlubeの効果は出てるようです。
ただ端を押した時の引っかかりはストックでも割とあるので、ちゃんと使うなら塗り直した方がよさそう…。
ハウジング入れ替え
後ろに映ってたスイッチ
— きせのん (@Xe_ry) 2018年12月1日
左から比較用のlubed BOX Royal、Zilentハウジングに入れたやつ(タクタイル感が増した)、Cherry MX RGB Blueハウジングに入れたやつ(接点のバネが強くて戻ってこない) pic.twitter.com/W6gKtjf0v8
この他もいくつか試しましたが、
- Invyr Pandaハウジング
- Cherry MX RGB blueみたいに軸が戻らない程ではないが、バンプが大きすぎて疲れる
- Outemu Sky (w/ no LED clear top)
- ハウジングがキツすぎて軸が戻ってこない
のような感じであまり良いカスタムは見つけられませんでした。
普通のCherry MXハウジングに入れてもタクタイル感が強くなったので、どうもArctosの接点が柔らかめになっている?のかなと思います。
lube
せっかくpre-lubedなので、手持ちで一通り試したくて10個ほどこれの犠牲にしました。
左から、
- 上段
- delubed
- stock
- RO-59tmKT (乾式の水性lube)
- Microlubrol Omniflon XDL (PTFEパウダー)
- 中段
- Krytox GPL102
- Krytox GPL103
- Krytox VPF1514
- Krytox GPL105
- 下段
- Trybosis 3203 (w/ Cherry MX housing, Arctos contact)
- Trybosis 3203
- Trybosis 3204
- Krytox GPL205 grade 0
となっています。
(撮ってもたぶん分かんないな…と思って動画は用意してません。ご希望の方はtwitterでご連絡ください)
簡単な違いとしては、thickな潤滑剤だと音が消えて、感触も普通のタクタイルに近くなる傾向にあります。
またオイルよりグリスの方が引っ掛かりが少なく感じました。
個人的には3203が一番好みかも。
所感
ステムのぐらつきの少なさや、クリッキーっぽい独特なタクタイル感など、見所があって面白いスイッチだと感じました。
特にタクタイル感は購入時あまり気にしていなかった (MX Clear系と大差ないと思っていた)ので、良い意味で予想を裏切られてしまった…。
音についてはlubedだから静かやろ!と思って買うと痛い目にあうレベルなので、控えめなクリッキーくらいの感じで考えておきましょう。
pre-lubeについては「まぁまぁね」という感じです。
叩いてみたで紹介したように、delubedと比べると擦れ感やカチャ音は減っているので、効果があるということもできるかとは思います。
ただ個人的にはlubedといいつつ斜め押しの滑りが悪いのは少し残念でした。
スプリングとかステムを削ってるのはよく分からなかったので割愛。
そんなところで今回の記事はここまで。
ZealのV2系とかGsusとかが来たらまたやりたい。
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個人の感想です↩